文庫本と一口に言っても、活字の密度(数)から見れば、ピンからキリまであります。

例えば、先日、ご紹介した児玉清さんの本は、読みごたえは、かなりのもので、読み終えるのにあまたの時間が、かかりました。しかし、その分だけの満足感も得られわけで、応分の報酬と言って良いでしょう。

今回ご紹介の一冊も、細部に至るまで丁寧に書かれたノンフィクションであり、読後の満足感は、初っ端から保証されたものと断言できます。
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四代までさかのぼり、ご先祖様のことを、このように事細かに書けるなんて、なんと素晴らしいことでしょうか。この家系には、連綿と、先代の生き様を、代々子孫に伝えていく血が流れているのでしょうね。ウラヤマシイ限りです。

ちなみに、楽笑の曽曽祖父は、鹿児島県で初めてみかんを栽培したお方です。これしかわかりませんけど(苦笑)

さて、さまざまな活字が、所せましと並んだ内容の本を読んでいますと、なぜか、食べたくなってくるのが、カレーです。古書の町、神保町にも、カレー店の名店が多いことからも、本とカレーの関係は、なんらかあると思って良いでしょうが、もし、ご存知の方は教えてください。

いったん、カレーが食べたい!となれば、居ても立ってもおられない性分です。
さっそく、ネットで調べたら、新橋に「カリカル」という店があるというので、行くことに決めました。しかし、てっきり、新橋駅メトロ銀座線方面にあるとばかり思い込んでいて、初日は見つけられず断念。

改めて、調べ直して、後日に訪問しました。 1958年に開店ということですから、楽笑と同じ年で、老舗と言ってもいいでしょう(笑)
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入口の立て看板にあったおすすめメニューをオーダーすることにしました。

グラインド 1050円
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見てお分かりのように、かなり豪快な外観です。スープカレーでは、このように具が大きいのは珍しいことではありませんが、それにしても、ポテト、チキン、クルトン・・・どれもが、でかいんです。

それらの具の下には、とろけたチーズ、辛めのインドカレー、そして、ライス。ドリア風といってもいいでしょう。トッピングは、酸っぱめのにんじんサラダとなっています。これらが、信じられないほどの美味さを織りなすのです。

めちゃくちゃ、美味い! 思わず、ほくそえんでしまいました。

料理もさることながら、店員さんの気配りは嬉しいです。お水大好きニンゲンの楽笑は、カレーを食べる時、たいてい、コップで3~4杯飲むのですが、今回は、頼まずとも、わざわざ水を注ぎに来てくれたのです。こういったさりげないサービスも、人気の秘密だと信じて疑わないのです。

今のところ、この店、楽笑的カレーランキング(スープカレーを除く)では、錦糸町アルバと双璧をなしております。

今度は、どのカレーを食べようかな・・・店を出る時、早くも、次回の訪問を楽しみにしていたのでした。