新橋には、居酒屋が数え切れないくらいあります。
しかし、ほとんどの客が、複数で(会社仲間、飲み仲間、カップルなど)店を訪れ、一人飲みは少数派です。
だからこそ、逆に、「孤独の煮込み」には、やりがいがあるのです。
人の多いところで、一人酒・・・この辺りが、ヘソマガリのいいところ、ひとのやらないことをやるのが喜びなんです。
こんなヲタオヤジが、この日、最初に、訪問したのが、「まとい駒」
すると、「うちは、カウンターがないので、隣の姉妹店へどうぞ」とのこと。というわけで、たった、数メートルのことですけど、いそいそと移動です。
呑太りん(隣が、まとい駒)
U字 カウンターの中央に当たる扇の要というべき絶好のポジションに席を得て、いい気分です。煮込みを味わうには最高のアリーナ席のようなものですから。
まずは、◇瓶ビール(大) 550円です。突き出し(250円)は、酢和え物です。
注文に迷いなし! 超速攻で、「もつ煮込み」を注文です。このスピード感は、われながら、驚くほどです(^^;)
もつ煮込み 430円
ややこってりとした味噌ベースの汁は、器にたっぷり入っており、表面には、もつが顔をのぞかせる。
あたかも、オレが主役と言わんばかりだ。
カール状の豚白もつは、丁寧に下ごしらえが施され、臭みは全くない。やや弾力のある食感は、程よいので心地がいい。噛めば噛むほどに、美味い汁が、口の中に、あふれくるのも醍醐味。
もつの下に控えし他の具は、こんにゃくと絹ごし豆腐。これらは、あくまでも名脇役に徹した感じ。
薬味は、白ネギ。さらに、唐辛子をかけてもいい。
これだけで、結構、お腹が膨れる完結品である。
ここで、すでに満足して、帰ろうとしたのですが、おすすめの品に、蒸しものがあるのを発見しました。
ちょうど真正面には、蒸し器がセットされています。頼まない手はないでしょう。
「15分くらいかかりますが、どうしましょう?」
店の人が問うてきました。
「ならば、待ちましょう」
美味い物を食べるためなら、これくらい、なんのそのです。
◇鰆と野菜の蒸し物 450円
ポン酢がかけられたままに蒸されていますから、そのままいただきます。
美味い!
蒸した鰆というのも、いいものですね。柔らかめの身の隅々にまで、旨みの汁が行き渡っているのです。身をほぐし、口に運ぶと、鰆の持つ独特の風味が感じられました。
鰆の旬には、まだ早いですが、美味しくいただきました。
今回は、真っ向勝負の”もつ煮込み”を紹介しましたが、ここには、”鶏もつ煮込み”もあるそうです。
またの機会に紹介したいです。
※2015.4.23 改訂 ※2015.7.26 一部改訂