食堂で、ビールを傍らに、まったりとメシを喰らう

・・・これって、オヤヂの贅沢じゃないでしょうか? 家で飲むのとは、また違った格別のものがあります。

食堂というパブリックな場所に集う人々の生活感が、さらに濃縮することで、作り出される空気の中、あくまでも、ごく少数派の客だけが、静かに酒を飲むわけです。

急がないでも、時間はあるのだよ。今まで、長年、働いてきたではないか!

そういったゆとりが、昼酒の後ろめたさを完全に払拭します。
これは、50半ばにしてたどり着いた境地です。


この日は、西新宿界隈の散歩です。すると、こういった食堂を見つけました。空きっ腹でもあるし、喉も乾いているという身にとっては、願ったり叶ったりです。

西新宿小町食堂
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中は、かなり広いのですが、ランチタイムともなれば、近くの会社員で埋め尽くされてしまうようです。この時間帯を外しての入店ですが、それでも、お客さんは、かなり、入っておりました。

ここのシステムは、カフェテリア方式で、好きな惣菜を、トレイに取るとすぐに、店員さんが温めてくれ、席まで運んでくれます。料金は後払い。

正面に、テレビの見えるテーブル席に着座のワガハイです。のんびり過ごすには、テレビというのはマストアイテムなのです。

まずは、ビールに、「鶏の唐揚げ 250円」と「彩り野菜と豚肉の香ばしソテー 280円」の二皿から。
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酒のアテとしては、量もあるし、見た目もいいし、理想的です。これが、嬉しい値段で提供されているのです。

美味しいな 楽しいな ルンルン♫

にわか食堂ファンは、ほくそ笑んで、燥いでしまうのです。

あれ、もう、オカズがない!

気がつけば、卓上は、さびしくなっており、慌てて、惣菜の棚に舞い戻り、選んだのは・・・

サンマの塩焼き 280円
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肉、肉と続いたので、魚にしたんです。

こういった勇断を下すのも、食堂惣菜調達部長ならではのものです(笑)

脂分が苦手だった江戸時代の人は、食料飢饉のため、仕方なく、サンマを食べ始めたそうですが、これは意外なエピソードです。

ワガハイの場合、このような季節物を食べると、やはり、秋を感じます。

若い時は、当たり前のように、四季が繰り返すものだと、気にもとめなかったのですが、こうして、旬の美味いものを食べていられることに感謝するようになりました。

多分、これは、現在、読んでいる、渡辺淳一の「孤舟」の影響もあるのでしょう。

この小説では、定年を迎えて退職した男性の悲哀が事細かにえがかれ、強く共感していますが、時間が余る程あるというのは、何か目的がないと退屈極まりないものです。

フーテンのワガハイも、40半ばに、一度経験したことがあります。

ヒマでヒマで仕方がなかった日々でした。

その時、趣味の大切さを肌で感じたのです。その甲斐あって、今は、趣味も増え、幸せです。

もう一つ、毎日を楽しく生きていく上で、大切なことに気づきました。

こだわりを捨てよ

いろいろと、ヒトやモノに、こだわるから悩むのであって、すべてを受け止めればいいだけの話です。

これからも、すべてから開放してくれる食堂に通います。万歳!

※2014.6.1 一部改訂