両国国技館を出た後は、軽く一杯といきたくなった。で、両国駅界隈を中心に歩いてみた。両国は、相撲の町だ。ちゃんこ料理を扱っている店は、さすがに多い。だが、一人ちゃんこ鍋もわびしいところもあるので、軽く飲めるところを探した。
で、駅前に見つけたのが「立呑」のちょうちんである。店先に、「煮込み」があるというので、ステップインしたが、売り切れとのこと。仕方なく、店を出た。


それで、次に入ったのがこの居酒屋だ。佐渡蔵(さあどうぞ)。ここはかなりの大店であり、テーブル席に座ることが出来た。

◇もつ煮込み  450円

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見ての通り、この深い色合いの汁は、味噌ベースであるが、下町の者とは違く辛味噌である。印象的なのは、ごぼうである。煮込みの具材は、煮込みによって主役が入れ替わるものであるが、これはもつ、こんにゃく、人参を押しのけて堂々とした存在感を示していた。

酒は、ホッピーがないので、チューハイにしたのだが、これが今まで経験したことのない超最強炭酸であった。

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最初から、舌をぱちぱちと刺激する炭酸の泡であったが、最後の最後まで、この炭酸の強さが抜けなかったのである。どうしたら、あんな強い炭酸が作れるのだろう?と思いながら、つきだしの煮物を食べた次第だ。

 次もそうである。もつ煮込みを食べながら、チューハイを飲むが、そのたびに炭酸が口を襲ってくるのであった。煮込みを食べるときのホッピーが標準となって話をしているが、このホッピーの炭酸は料理の味に横槍を入れることはない。だから、あっさりした下町煮込みはじゃまされることもない。

しかし、今回の煮込みはかなり個性が強い。だからこそ、強炭酸チューハイが似合うと思うのである。煮込みの世界は深いなぁ~と独り言をこぼしながら、総武線に飛び乗った。

★制覇まで、あと205杯★ 
※2015.8.1 移植