今度は南浦和駅西口に移動した。こちらに、ひときわおしゃれな店構えのダイニングバーがある。
店内は若い人で、大賑わいである。自分は、大きなカウンターのど真ん中にすわる。酒は、黒糖焼酎「れんと」をお湯割でいただく。
濃さをどうしましよう?と聞かれたので「普通目に」と頼むと、大き目のグラスに注がれてきた。これがまた程よい濃さなのであった。美味い。480円という値段もお手ごろである。
程よい酔い加減になってきると、美味い煮込みが食べたくなった。というわけで頼んだのが、この一皿である。
◇牛もつじっくりデミグラスソース煮込み 620円
店長さんが、「ガーリックトーストが合いますよ」というので、早速これも頼むことにした。
ガーリックトーストを手でちぎり、煮込みにつける。何か、ディップソースにつける感じであるが、これがまたすこぶる美味い!思わず、トーストのお代わりをしてしまったのは、この煮込みを最後の最後まで楽しみたいという欲望のためである。この幸せ体験は、赤羽「七が瀬」の素晴らしい一品に比肩するもので、美味いデミグラスソースは、一言で表現出来ない深みがあるのである。
居酒屋探しの醍醐味というのは、思わぬ場所で、思わぬいい店に遭遇することにある。居酒屋の達人に言わせれば、「相性の合う店は三割あって良し」ということらしいが、そう思う。もっと最上級のものを求めるなら、「千三つ」だろう。
さて居心地を演出するのは、何と言っても、スタッフの人柄にある。ここは、その面でも言うことはない。居心地良し、料理良しの店に一度足を運んでほしい。
これの一品、「牛すじ」「煮込み」という名前が、含まれているので、煮込みの一杯にいれさせてもらった。